岳南会名簿
母校の名簿が届いた。
何年か一度に作られる。
広告もだすことになる。
名簿は、まず 自分のを見る。それから、同じ 回数の人たち。
だれもが、一行におさまっている。
定年すると、職業欄は、空白になる。
知らない間に、なくなっていたクラスメートがいて、驚いた。
どうしたんだろう。
パリにいる友達もいる。
吹奏楽で一緒だった。
画家になって、パリに行った友達は、すんでない国内の住所のままだ。
自分の回数をみたら、ずっと先輩のところを見た。
戦死した人ばかりのところもある。
名簿は、人生がそこにつまっていて、一行なのに、なぜか、あちこち頁をめくってしまう。
本を読むみたいに名簿を見て時間がたつ。
知らない人なのに、同窓生は親しみがわく。
高校時代は、取り戻せないが、沢山の思い出がつまっている。
一番、充実していた時代だった。